目的意識が、人を成長させる。
今回は、私の師匠の師匠、鴨さんの息子さんであるハルヒト君が、
中学受験をする為に学習塾を探す時のエピソードを紹介します。
一緒に学習塾を探しに行ったお母さんが、
ハルヒト君の通う塾を「ここだ!」と決めた時、その決め手となったのは
その塾の説明の方法が他の塾とは全く違ったからだと言います。
決め手となったのは、ズバリ
「勉強する目的意識を強く持たせていたかどうか」だったそうなんですね。
一般的な塾の説明では、商品説明や他のスクールとの違い、実績を親に対して説明します。
しかし、ハルヒト君が入塾を決めた所だけは、ハルヒト君に向かって話し掛けたそうです。
***
先生「どうして中学受験をしようと思ったの?」
ハルヒト君「僕は将来、ロードバイクのプロの選手になりたいと思っています。
その為には、高校でロードバイク部に入らないといけない。
でも、ロードバイク部のある高校は全て中高一貫校だったから、
その為に中学受験をしようと思いました。」
先生「そうだったんだね。じゃあ、ロードバイク部に入ってどうしたいの?」
先生「そうか・・・
あのね、中学受験は、小学校のテストで出るような問題は全然出ないんだよ。
だから、学校の勉強以外にも難しい問題を沢山解かないといけない。
それは、普通小学校5年生から受験の為に準備を始めて、
やっと間に合うかくらいなんだ。
ハルヒト君は今小学校5年生だから、他の人よりも何倍も勉強しないと、
受験に合格するかも分からない状態なんだよ。
・・・それでも、インターハイで優勝するために、勉強を頑張れる?」
ハルヒト君「・・・出来ます!!」
お母さん「(ここの塾に、ハルヒト君を通わせよう。)」
***
こんな流れがあったそうです。
先生が繰り返し、ハルヒト君に目的を問うているのが一目瞭然ですよね。
勉強を頑張る目的をここまで明確にしてくれる先生は、
中々いらっしゃらないのではないでしょうか。
もう1つ、ステキなエピソードをご紹介致します。
鴨さんが運営されている 話し方の学校 というスクールがあります。
ここで学んだ生徒さんのゴールの1つとして、
グレートプレゼンターになるという目標が掲げられています。
そのグレートプレゼンターの人物像として、
鴨さんが師匠と仰ぐ大久保寛司さんの言葉が紹介されていました。
そちらをご紹介させて頂きます。
***
なりたいな そんな人に
その人といると 明るくなる
その人といると 心が軽くなる
その人といると 勇気が湧いてくる
その人といると 元気になる
その人といると 笑顔になる
その人といると 楽しくなる
その人といると 優しくなれる
その人といると 穏やかになれる
その人といると 美しくなる
その人といると 清くなれる
そんな人になれたら
***
「こういう人物像になる」という目的を持って学び続けましょう!
と、鴨さんは仰っていました。
本当にすごく素敵です。
この人物像になる為の術を、数か月や数年で習得出来るかと言ったら、
全員がその期間で習得出来るものではないかもしれません。
ただ、このくらいの人物像を目指そうと意識して学びを続けたら、
ものすごく成長出来ることは間違いないと思います。
人は、目的意識をどのように持つかで、進む熱量も 行動量も スピードも、
何もかもが変わってくると思うんです。
どうせなら「こんな所まで行けるのかな?」と、
今の自分が思ってしまうくらい高い目的が良いと思いました。
だって、私は頑張り続ける自分が大好きですし、そういう自分でいたいから!
自分をどんどん成長させる為にも、目的意識は高い方が良いなと思うのですが、
皆さんはいかがでしょうか。
それでは、今回はこれで失礼致します。
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。